
ここでは鼻の痛みの原因となる蓄膿症(副鼻腔炎)について、詳しく説明していきます。
鼻の病気の中でも非常に多いのが蓄膿症という病気です。病名からして「膿(うみ)を蓄(たくわ)える」ですから、鼻づまりの症状がひどいことが伺えます。子供から大人まで老若男女問わず発症していて予備軍も含めると、なんと日本人の8割以上(およそ1億人)が蓄膿症になる可能性があると言われるほど身近な病気でもあります。
そんな蓄膿症について、詳しく説明していきましょう。
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【蓄膿症(副鼻腔炎)とは】
蓄膿症とは、医学的には「副鼻腔炎」と呼ばれ、副鼻腔に炎症を起こして膿が溜まる病気です。鼻の奥には鼻腔という空間があり、周囲は顔の骨に囲まれながら蝶形骨洞、前頭洞、篩骨洞、上顎洞という4つの副鼻腔という空間があります。鼻の粘膜が炎症を起こすことで、次第に副鼻腔に膿が溜まるのが蓄膿症です。【蓄膿症の原因】
蓄膿症の原因は、細菌やウイルスの感染で起こる風邪などの感染症によるもの、花粉症などアレルギー性鼻炎によるもの、鼻中隔湾曲症や鼻茸など鼻の形の影響によるもの、また虫歯や歯周病など歯の病気の影響によるものなどが挙げられます。【蓄膿症の症状】
蓄膿症の症状は、鼻づまりを代表として他にも以下のような様々な症状があります。・頭痛や頭重
・鼻の奥が痛い
・頬や目の周辺まで痛みがある
・鼻が詰まることによる息苦しさ
・鼻をかんでもかみきれない不快感
・ドロっとした鼻水が喉の方に流れる(後鼻漏)
・膿のような黄緑色をした鼻水が出る
・鼻水が臭い、匂う
などが挙げられます。また、これらの症状によって集中力や記憶力の低下、精神的ストレス、睡眠不足などを起こすことも少なくありません。
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【蓄膿症の治療】
蓄膿症の治療は、まず副鼻腔に溜まった膿を取り除くことが先決です。膿を吸引してから鼻を洗浄し、鼻をすっきり綺麗な状態に戻します。そして鼻水を抑える薬、鼻水を出しやすい薬、マクロライド系の抗生剤といった薬物療法を基本に治療を行います。歯の病気が原因の場合は、歯の治療も並行して行わう必要があります。また、こうした方法でも治らず再発を繰り返す場合や、鼻の変形が原因となっている場合に対しては、鼻の内部の形状を整えて鼻腔を広げる手術を行うことも検討されます。このページを見た方は次のページもよくご覧になっています。
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